Access Services に発行した Accdb を SharePoint サイトの関連付けから外す方法

大変、ご無沙汰しております。小山です。

最近、Facebook にはまっており、そちらの更新が頻繁になっておりまして、失礼いたしました。

ネタは山ほどあるので、リハビリも含めて少しずつ書いていければと思います。Office からだいぶ外れるかもしれませんが、ご容赦くださいませ。m(__)m

さて、今回は Access Services に発行した Access データベース(Accdb)のSharePoint サイトからの関連付けを外す方法についてです。
少し分かりづらいので、画面付きでご紹介したいと思います。

Access Service として発行した Accdb は以下のように SharePoint サイトとして関連づけられています。通常はこのデータベースを SharePoint サイトと関連付けたままローカルで編集します。
ご覧のようにどこでローカルに保存するのか分かりません。

ここで左側のナビゲーションメニューから「保存して発行」をクリックします。「データベースに名前を付けて保存」を選択後、「ローカルデータベースとして保存」をクリックします。
データベース保存のダイアログボックスが表示されますので、任意の場所にデータベースを保存します。

保存後、以下のように SharePoint サイトとの関連付けが外れ、任意の Access Services に発行できるようにメニュー画面が変わります。

という感じで1回発行した Access データベースは関連付けを外すことができれば再利用できますので、皆様もお試しください。

【SharePoint 2010】Access Services のカスタマイズ可否について その2

以前、Access Services のカスタマイズの可否について触れました。

あれから、いろいろと検証を進めてみた結論ですが、

Access Services 自体、どちらかというと Access であって、SharePoint ではないということがよくわかりました。

結局は Access 上でしか、カスタマイズが出来ないため、SharePoint 上でそのカスタマイズを反映させるには、Access のデータ マクロという機能を利用したカスタマイズが必要になります。

データマクロは、Access を触ったことがある方には、よく分かる機能であり、これまでの Access VBA に代わる概念の機能であるのかなと思います。


※ Access のデータマクロは、SharePoint Deigner のワークフローっぽいですね。SharePoint の考え方でロジックを組むと動かない場合があります。

いきなり結論ですが、(笑)

Access Services は、Access が持つエンドユーザーコンピューティングのメリットを活かし、かつ、Access が持つ運用管理のデメリットを SharePoint の機能を活かし克服できる SharePoint 2010 のキラーコンテンツであるといえるかなと思います。

Access 好きの方は是非、Access Service を触ってみてください。もちろん、SharePoint の大きな壁を乗り越えなくてはいけませんが。

Access は触らない人は触りませんが、使っている人は、「これこそエンドユーザーコンピューティングを実現するアプリケーションだ!」と言われる方も多いです。

経理、財務系の業務でも多く使われていますしね。

かの Bill G さんも Access を超えるアプリケーションは無いと言っていたことが語り草になっています。

個人的には、Access 2007 以降の新機能も Access の利活用を拡張する上で結構、使えるものが多いと思っています。

そんな、Access を Web で使えるなんて、最高だと思います。(笑)

なので、今年は Access と共に歩んでみようかなと思っている今日この頃です。

Access にこだわる理由について

このブログで、最新の Access 2010 の情報を出し続けている理由についてです。

当然、Access Services のビジネス展開を見据えてですが、実はそれだけではありません。

もう1つの理由は最後にお伝えするとして、

その前に Google での私の Access や Access Service のランキングについてお伝えします。(このアプローチ、リアルコムさんみたいですね。(笑))

まず、「Access Services SharePoint」 というキーワードですが、日本語だけでは、なんと 2 番目です!

しかも、3 番目も私のブログの内容です。technet を抑えての 2,3 フィニッシュです!

1 番目は当然ではありますが、MS の SharePoint のマーケティングの米野さんのブログです。(私もこの記事、参考にさせていただきました。m(__)m)

続いて、「Access Runtime 2010」 ですが、こちらは 4 位です。(もちろん、日本語だけです。)

ちょっと前まで 2位だったのですが、MS の Access Runtime ダウンロードセンター 2 個に負けてしまいました。(笑)

3 位は 2007 のお話なので、実質 1 位です。

そして、「Access アップサイジング 2010」ですが、3 位です。こちらは、書籍に関するページが私の上位に来ておりますが、2010 のお話ではありませんので、実質は 1位です。

検索結果上の 1 位は、私の技術の同志である MS の前野さんの書籍ですね。

あとは、Access 関係ないですが、「InfoPath 2010 filler」では、3位(1位、2位は古巣のイルミネートさんです。)、 「InfoPath 2010 designer」では、5位。

「Word 2010 保護されたビュー」5位。

SharePoint では、Windows Server 2008 R2 に SharePoint Server 2007 をインストールする際のお作法に触れた 「Windows Server 2008 R2 SharePoint」5位。(上位は全部 MS です。)それ以外にも多く検索結果の上位に出るネタもあるのですが、それはまた別な機会で。

というような感じで、4月以降、全力で駆け抜けてきたブログの投稿が、このような結果を生んでいます。

ブログからのマーケティング効果なのか、商談など、それなりに引き合いも増えてきていますので、ビジネス展開の第一フェーズは成功というところでしょうか。

次の第二フェーズですが、実は、SharePoint 2010 のみならず、Access 移行をターゲットにしています。

Access to Access、Access to ADP、Access to InfoPath、Access to Access Services、Access to Dynamics CRM、Access to PowerPivot など。

Access は Microsoft Office において、Excel に次ぐ位置づけのアプリケーションであり、お客様の業務に入り込んでいるキラーアプリケーションです。

但し、複数ユーザーでの利用を前提としたアプリケーションではないため、業務の利便性の割にセキュリティ、監査、パフォーマンスなどの運用性能が高いとは言えません。

このような点で、Access 移行の引き合いは多くあります。

そこを狙うという部分も当然ありますが、Access 移行という観点で Access Services などを Access 移行で強かった MS ベンダーと一緒にやりたいと思っています。

要は Access を知っている人が Access Services、ひいては SharePoint をやれるようになれば、ShaerePoint ビジネスへの新規参入もしやすくなりますし、SharePoint の業界も正しく盛り上がるかと。

Access を全く知らない方々が Access Services に関わって、お客様が困るよりはよいのかと思っています。

今、そういうスキームを作成中なので、このように Access や Access Services に関する情報を早めに調査して出しています。

このスキームでは、ある程度の目途は立っているのですが(あまりこういう大きな事を言うと信じてもらえませんが、信じる人とこのお話を知っている人だけでいいです。(笑))、日本屈指の Access 大規模ユーザー、Access アップサイジングのプロ(答えバレバレですが。(笑))、そして、ジョルダンでやれればと思います。

その他に Access やっていて、SharePoint に参入されたいところは、是非、お声掛けください。

きっといい事あります。(笑)

【SharePoint 2010】Access Services でレポート機能を有効にする方法

今、SharePoint 2010 の Access Services をいろいろと調べているのですが、

Access Services を利用する場合にレポート機能が使えない、構成が分かりづらいというお話を聞きますので、構成における注意点について記載いたします。

本当は詳細手順を書いておきたいのですが、全然時間が足りないので要点だけにしています。

何回か試してみると要点が意味するところが分かると思います。(笑)

手順(要点):

1. SQL Server 2008 R2 のインストール

当然ですが、Reporting Service の機能を追加します。

2. SQL Server 2008 R2 Reporting Service の構成

※サービスアカウントをビルトイン アカウントでは無く、ドメインアカウントで構成しておきます。ビルトイン カウントにした場合には、ドメイン アカウントにしてくれと警告が出ます。

3. レポートサーバーモードを SharePoint 統合モードで構成します。

構成時に選択できます。

4. 「サーバーの全体管理」で Reporting Services の構成をおこないます。

場所は「サーバーの全体管理」- 「アプリケーションの全般設定」- 「Reporting Service」-「Reporting Services 統合 」です。

成功すると以下の画面になります。

さて、ここからが問題です。

ここまでは分かるのですが、この後の手順は SQL Server 2008 R2 CTP 版のままです。

5.  Reporting Services サーバーで rsreportserver.config ファイルを修正し、ADS データ拡張の構成を実施します。

詳細は以下の 「接続モードで Reporting Services アドインをインストールするには」の 3. に記載されています。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee662542(office.14).aspx

6. Reporting Services サーバーの rssrvpolicy ファイルを変更します。

詳細は前述の 「接続モードで Reporting Services アドインをインストールするには」の 4. に記載されています。

7. 動差確認

以下のようにレポート機能が有効であることを確認できます。

 

製品版の情報はこれから?だと思うのですが、現時点の情報で動作させるのには、苦労しました。(汗)

MS さんと協業されているパートナーさんとかは、事前にいろいろと情報が入っているとは思うのですが、

こちらは、基本、ゼロからやっていますので(笑)

※MS に知り合いは山ほどいますが、元 MS という肩書きは以外と聞きづらいのです。。。

今後、このような問題は多く出てくると踏んでいますが、このあたりは経験上、表示されるエラーから追っかけていくしか方法がないですね。

【SharePoint 2010】Access Services のカスタマイズの可否について

Access Services を利用したサイトのカスタマイズの可否についてです。

Access 2010 と SharePoint 2010 で採用された Access Services は Access アプリケーションを SharePoint 上に発行し、テーブル、フォームやレポートを Web 化できるようになりました。

Access の基本的な機能の Web 化だけでは要求を満たせない場合、カスタマイズを入れたいというニーズがあるとは思います。

また、Access Services のサイトの設定を確認すると以下のように Access データベースの構造が Web 化されているので、内部構造を見れるのかと思ってしまいました。

そこで、少し調べてみたのですが、Access Service におけるカスタマイズはサポートされていないようです。

SharePoint Designer 2010 を利用して、Access Service として発行されたサイトを開く動作を確認してみたのですが、

SharePoint Designer 2010 から Access Services として発行したサイトを開こうとすると以下のメッセージが表示されます。

内部構造を確認して、aspx や JavaScript などを確認できたり、Access Service 用の API が公開されていたりということを期待していたのですが、

どうやら、現時点では(今後もだとは思いますが。)方法が無さそうです。

また、上の図の各ファイルは accdw というファイル形式で Access Web Application 用のファイル形式となります。

このファイル形式を直接開くことは、関連付けの絡みで Access アプリケーションでしかできないようです。

Access Services として発行された Web サイトのデザイン変更は Access アプリケーションからのみサポートしているようなので、なるほどという感じはしますが。

【SharePoint 2010】Access Services について

SharePoint Server 2010 の新機能の一つである Access Services についてご紹介したいと思います。

Access Services は Access アプリケーションを SharePoint のサイトとして発行、利用できる機能です。

ニーズとしては、「Access アプリケーションを Web 上で複数のユーザーと共有したい場合」や「適切なユーザーと権限管理」などでしょうか。

以前のバージョンでも Access から SharePoint へのテーブル上のアイテムのリスト化などはできていたのですが、フォームやレポートの移行はできませんでした。

今回のバージョンからは、テーブルの内容以外にも、フォーム、レポート、一部のマクロの移行が可能です。

ちなみに Access VBA は Access Services に非対応です。

使い方によっては、Access アプリケーションを SharePoint の Web サイトとして利用可能です。

移行ができる Access のバージョンは 2010 になります。

対象のデータベース形式は ACCDB 形式のみです。

ACCDB は Access 2007 から採用されている形式になりますので、Access 2007 で作成された Access アプリケーションを SharePoint 2010 に発行することもできます。

例えば、Access 2010 のサンプルアプリケーションテンプレートである資産管理テンプレートを Access Service に発行するには以下のようになります。

1. 「ファイル」タブから「新規作成」- 「資産管理」を開きます。

2. 「資産」を選択し「ダウンロード」をクリックします。

3. 「資産」アプリケーションが起動します。

 

4. 「ファイル」タブから「保存して発行」をクリックします。

5.「互換性チェックの実行」をクリックします。

発行したい Access アプリケーションの発行が可能かどうかをチェックします。

このチェックが失敗するとエラーが修正されるまで発行できません。失敗すると「Web の互換性の問題」というテーブルが作成され、以下のようなエラーが表示されます。

「Web 互換性の問題」を開くとエラー一覧が表示されます。

※以下のエラーは Access 2003 の Northwind サンプルデータベースを ACCDB 形式にしたものです。

6. 発行先の URL を指定し「Access Service に発行」をクリックします。

7. 発行が成功すると以下のダイアログが表示されます。

8. サイトを開くと以下のように 資産 Access アプリケーションが発行され、Web 上で開き、利用できます。

この作業をおこなう上での注意事項についてですが、現時点で分かっている部分は、以下のような点が挙げられます。

① ユーザー管理フォームの誤動作

この資産アプリケーションでは、Access アプリケーションでユーザー管理のための「ユーザー」フォームと「ユーザー」テーブルを持っていますが、ユーザー管理は SharePoint 側でおこなうので、ユーザー管理フォームは利用できません。

「ユーザー」テーブルもフォームもエラーが出ずにそのまま、発行されてしまうので、このフォームが誤動作し、SharePoint 上でログオンする度にユーザーが新規作成されてしまいます。

このような場合、SharePoint に発行して使わないフォームは削除します。

② マクロの互換性

一部のマクロの動作はおこなわれません。

エラーの対処や代替えマクロの利用は以下の情報を確認する必要があります。

http://office2010.microsoft.com/client/helppreview14.aspx?AssetId=HA010386888&lcid=1041&NS=MSACCESS&Version=14&tl=2&pid=CH010369196&CTT=4

③ デザインの変更は Access 2010 を利用

デザインを変更する場合には、Web 上から変更ができませんので、Access 2010 を起動してデザインを変更します。

これ以外にも、まだ、機能として不明確な部分がありますので、明確になりましたら、改めてご紹介したいと思います。